低用量ピル

低用量ピルの費用:保険適用と自費処方の違い

最終更新 2026年6月15日

要点

  • 「ピルって月にいくらかかるの?
  • 」「保険が使えるって聞いたけど、どういう場合?
  • 」――費用に関する疑問は、ピルの服用を検討する際に必ず出てくるテーマです。

はじめに

「ピルって月にいくらかかるの?」「保険が使えるって聞いたけど、どういう場合?」――費用に関する疑問は、ピルの服用を検討する際に必ず出てくるテーマです。

日本における低用量ピルの費用は、処方目的(避妊か治療か)によって大きく異なります。本記事では、自費処方と保険適用の違い、具体的な費用の目安、費用を抑えるコツをわかりやすく解説します。

→ 低用量ピルの基本情報については「低用量ピル完全ガイド」をご覧ください。


自費処方(自由診療)と保険適用の違い

自費処方:避妊目的の場合

避妊を目的としたピルの処方は、日本の健康保険の適用外(自由診療)です。そのため、全額自己負担となります。

対象となるピル(OC:Oral Contraceptives): - マーベロン - ファボワール - トリキュラー - ラベルフィーユ - アンジュ - その他の低用量ピル

保険適用:治療目的の場合

月経困難症や子宮内膜症の治療を目的とした場合、保険適用で処方されるLEP製剤(Low dose Estrogen Progestin)があります。3割負担で処方を受けることができます。

保険適用のLEP製剤: - ルナベルLD / ルナベルULD(およびジェネリック:フリウェルLD / フリウェルULD) - ヤーズ - ヤーズフレックス - ジェミーナ - ドロエチ(ヤーズのジェネリック)


費用の目安

自費処方の場合(1ヶ月あたり)

項目費用目安
ピル代(1シート)約2,000〜3,000円
初診料約1,000〜3,000円
再診料約500〜1,500円
配送料(オンラインの場合)約0〜500円

月額の目安:約2,500〜4,500円(再診時)(添付文書情報に基づく)

※ クリニックやオンラインサービスによって価格は異なります。

先発品 vs ジェネリック

ピル名タイプ1シート費用目安
マーベロン(先発品)第3世代約2,500〜3,000円
ファボワール(ジェネリック)第3世代約2,000〜2,500円
トリキュラー(先発品)第2世代約2,500〜3,000円
ラベルフィーユ(ジェネリック)第2世代約2,000〜2,500円

(添付文書情報に基づく)

保険適用の場合(1ヶ月あたり・3割負担)

LEP製剤3割負担の薬代目安(1シート)
ルナベルLD約1,500〜2,000円
ルナベルULD約1,800〜2,300円
フリウェルLD(ジェネリック)約600〜1,000円
フリウェルULD(ジェネリック)約800〜1,200円
ヤーズ約1,200〜1,800円
ヤーズフレックス約1,500〜2,200円
ジェミーナ約1,200〜1,800円
ドロエチ(ジェネリック)約800〜1,200円

(添付文書情報に基づく)

これに加えて、保険適用の診察料(3割負担)がかかります。


保険適用の条件

月経困難症の診断が必要

保険適用でLEP製剤の処方を受けるには、医師による月経困難症の診断が必要です。以下のような症状がある場合、月経困難症と診断される可能性があります。

  • 生理痛がひどく、鎮痛薬が効かない
  • 生理中に日常生活に支障が出る
  • 生理に伴う腰痛、吐き気、下痢がある
  • 子宮内膜症が疑われる

子宮内膜症の治療

子宮内膜症と診断された場合も、LEP製剤が保険適用で処方されます。

注意点

  • 避妊目的のみでは保険適用にならない
  • 保険適用のLEP製剤と自費のOCは、成分は似ていても保険上の取り扱いが異なる
  • 保険適用の場合、処方できるピルの種類が限定される

年間コストの比較

1年間のトータルコスト目安

パターン年間コスト目安
自費・先発品(マーベロン等)約36,000〜48,000円
自費・ジェネリック(ファボワール等)約30,000〜36,000円
保険適用・先発品(ヤーズ等)約18,000〜30,000円
保険適用・ジェネリック(フリウェルLD等)約10,000〜18,000円

(添付文書情報に基づく)

※ 診察料、検査費用を含む概算です。


費用を抑えるためのポイント

1. ジェネリック医薬品を選ぶ

ジェネリック(後発医薬品)は先発品と同じ有効成分で効果も同等ですが、価格は安くなります。ファボワール(マーベロンのジェネリック)、ラベルフィーユ(トリキュラーのジェネリック)などが該当します。

2. まとめ買い(複数シート処方)を活用する

クリニックやオンラインサービスによっては、3シート、6シートなどまとめて処方してもらうことで、1シートあたりの単価が安くなることがあります。

3. 月経困難症の症状がある場合は保険適用を相談する

「避妊もしたいけど、生理痛もひどい」という場合、月経困難症の診断がつけば保険適用のLEP製剤を処方してもらえる可能性があります。まずは医師に症状を正直に伝えましょう。

4. オンライン処方を活用する

通院にかかる交通費や時間コストを考えると、オンライン処方は間接的な費用削減になります。

5. 定期便プランを利用する

オンラインサービスの定期配送プランでは、都度購入よりも割引が適用されることがあります。


検査費用について

ピルの服用には、定期的な検査が推奨されます。

検査項目費用目安頻度
血液検査(血栓マーカー、肝機能等)約3,000〜5,000円年1回程度
子宮頸がん検診自治体補助あり(無料〜2,000円程度)年1回
乳がん検診(超音波)約3,000〜5,000円年1回
血圧測定診察時に実施(診察料に含まれる)毎回

(添付文書情報に基づく)


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よくある質問(FAQ)

まとめ

低用量ピルの費用は、処方目的やピルの種類によって大きく異なります。

  • 避妊目的: 自費で月額約2,500〜4,500円
  • 治療目的(月経困難症等): 保険適用で月額約1,000〜2,500円

費用を抑えたい場合は、ジェネリックの活用、まとめ買い、保険適用の相談が有効です。また、「費用が気になって始められない」という方は、まずはオンラインで気軽に相談してみることをおすすめします。

→ 低用量ピルについて詳しくは「低用量ピル完全ガイド」をご覧ください。


本記事の内容は、一般的な医療情報の提供を目的としています。個別の症状や治療については、必ず医師にご相談ください。

ご注意

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医学的な助言ではありません。Zoeyの診療は自由診療(公的医療保険適用外)です。お薬の承認状況は自由診療に関する表記をご確認ください。